中国への出張や旅行が決まり、現地での連絡手段についてahamoを利用しようか迷っている方もいるのではないでしょうか。
特に普段連絡手段として欠かせないLINEが中国の厳しいインターネット規制の中でも問題なく使えるのかは、渡航前の大きな懸念材料です。
一般的にはVPNの契約やWi-Fiレンタルが必要と言われていますが、ahamoならそうした準備をせずともそのまま利用できるという情報もあり、真相を知りたいところです。
この記事では、ahamoを中国で利用する際のLINEやGoogleサービスの利用可否や、具体的な設定手順について詳しく解説します。
- ahamoならVPN契約なしでLINEやGoogleマップが使える理由
- 中国到着後に必要なスマートフォンの設定手順
- 追加料金なしで利用できるデータ容量と15日間の利用制限
- 高額な通話料を避けてLINE通話を活用する方法
ahamoは中国でLINEが使える?VPN不要の理由

このセクションでは、ahamoを契約しているスマートフォンを中国に持ち込んだ際、なぜVPNなどの特別なサービスを契約しなくてもLINEやGoogleなどのアプリが利用できるのかについて解説します。
渡航前の不安を解消し、現地で快適な通信環境を手に入れるための仕組みとメリットを理解していきましょう。
追加料金がかからない理由や、中国のインターネット規制を回避できる技術的な背景についても触れていきます。
ahamoはLINE等のアプリも利用可能
中国へ渡航する際に多くの人が心配するのは、日本で日常的に使っているアプリが現地で遮断されてしまうことです。
しかし、ahamoを利用しているユーザーであれば、中国国内に到着した後も2025年現在、多くのケースで普段通りLINEを使ってメッセージの送受信や通話を行うことができます。
これはahamoが提供している海外ローミングサービスの特徴によるもので、追加のオプション料金を支払うことなく、基本プランに含まれるデータ容量の範囲内でそのまま利用可能です。
通常、中国で日本のスマートフォンを使うためには、空港などでWi-Fiルーターをレンタルしたり、現地のSIMカードを購入したりする準備が必要です。
さらに、現地の一般的な通信手段ではLINEやInstagramなどが規制されて使えないケースも少なくありません。
一方で、ahamoであればご自身のスマートフォンをそのまま持っていくだけで済むため、荷物を減らせる上に、ルーターの充電管理や返却の手間からも解放されます。
このように、ahamoは単なる通信手段としてだけでなく、中国滞在中も日本と同じデジタル環境を維持できる有用なツールとなります。
友人との連絡はもちろん、仕事上のやり取りもLINEで行えるため、渡航に伴うストレスを大幅に軽減できるはずです。
なお、ahamoは海外91の国と地域で利用可能であり、中国もその対象エリアに含まれています。
VPN不要でGoogleも使える
LINEと同様に、中国ではGoogleが提供するあらゆるサービスも通常は利用できません。
Googleマップで現在地を確認したり、Gmailで仕事のメールをチェックしたり、あるいはYouTubeで動画を見たりすることも、現地の一般的なインターネット回線では不可能です。
しかし、ahamoを利用すれば、これらのGoogleサービスもVPN(仮想プライベートネットワーク)アプリなどを別途契約することなく、多くの場合スムーズに利用できます。
特に旅行や出張において、地図アプリが使えるかどうかは非常に重要なポイントです。
現地の地図アプリは中国語表記がメインであり、使い勝手が異なるため、使い慣れたGoogleマップで日本語検索ができることは大きな安心材料となります。
また、Gmailがそのまま受信できることで、重要なビジネスメールを見逃すリスクも回避できます。
以下に、ahamoを利用することで中国でも利用可能になる主なサービスと、一般的な現地回線では利用できないサービスの違いをまとめました。
| サービス・アプリ | 現地の一般的なWi-Fi | ahamo(海外ローミング) |
|---|---|---|
| LINE | × 利用不可 | ○ 利用可能 |
| Googleマップ・Gmail | × 利用不可 | ○ 利用可能 |
| Instagram / X (Twitter) | × 利用不可 | ○ 利用可能 |
| YouTube | × 利用不可 | ○ 利用可能 |
このように、ahamoはVPNの設定や契約といった複雑な手順を踏むことなく、日本にいる時と変わらない利便性を提供してくれます。
データローミングの仕組み
なぜahamoであれば、中国の厳しいインターネット規制(通称:グレートファイアウォールまたは金盾)を回避できるのでしょうか。
その理由は、通信が経由するルートの仕組みにあります。
通常、中国国内のWi-Fiや現地SIMカードを使ってインターネットに接続すると、その通信は中国国内のサーバーを経由してインターネットの世界へ出ていきます。
この際、中国政府が設置した検閲システムを通過しなければならず、ここでLINEやGoogleなどの特定サービスへのアクセスが遮断されてしまいます。
一方、ahamoの「海外ローミング」機能を利用した場合、中国にいてもスマートフォンは現地の基地局の電波を借りますが、データの処理自体は日本のドコモの通信設備を経由してインターネットに接続されます。
つまり、物理的には中国にいますが、インターネット上の居場所(IPアドレス)は「日本」にいる扱いとなるのです。
この仕組みにより、中国政府の検閲システムの影響を受けることなく、日本国内と同様に自由なインターネット閲覧が可能になるケースが一般的です。
VPNは、通信を暗号化して別の国のサーバーを経由させることで同様の状態を作りますが、ahamoの場合は通信キャリアの標準機能としてこの「日本経由の接続」が行われるため、ユーザーがアプリを入れたり設定を変えたりする必要がありません。
この手軽さと安全性が、ahamoが中国渡航者に支持される大きな理由と言えます。
ただし、これらはあくまで現在の通信仕様に基づく一般的な事例であり、現地の規制強化や通信環境の変化により、将来的に利用状況が変わる可能性もゼロではありません。
渡航前には公式サイトなどで最新情報を確認することをおすすめします。
ahamoを中国で使う設定とLINE通話の注意点

ここでは、実際に中国へ到着した際に必要となるスマートフォンの設定手順や、LINE通話を賢く活用するためのポイントについて解説します。
設定自体は非常にシンプルですが、通話料金などの注意点を理解しておくことで、予期せぬトラブルや高額請求を防ぐことができます。
また、iPhoneとAndroidそれぞれの具体的な操作方法も紹介します。
設定とローミング方法
ahamoを中国で利用するための設定は非常に簡単で、事前の申し込みや複雑な手続きは一切不要です。
基本的には、スマートフォンの設定画面で「データローミング」という機能をオンにするだけで通信が開始されます。
具体的な手順は以下の通りです。
iPhoneの設定手順
- ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
- 「モバイル通信」をタップします。
- 「通信のオプション」を選択します。
- 「データローミング」のスイッチをオン(緑色)にします。
Androidの設定手順
- 「設定」アプリを開きます。
- 「ネットワークとインターネット」を選択します。
- 「SIM」または「モバイルネットワーク」をタップします。
- 「データローミング」のスイッチをオンにします。
渡航前に日本国内でこの設定を行っておくことも可能ですが、実際にローミング通信が始まるのは現地の電波を掴んでからです。
飛行機が現地に到着し、機内モードを解除したタイミングで自動的に現地の提携キャリア(China Mobileなど)に接続されます。
もし自動で接続されない場合は、端末の再起動を試すとスムーズに繋がることが多いです。
iPhoneならVPN設定不要
iPhoneユーザーの場合、特にセキュリティ意識の高い方は日常的にVPN設定を行っているかもしれませんが、ahamoを利用して中国でLINEなどを使う目的であれば、新たなVPN設定は不要です。
先ほども取り上げたように、ahamoのローミング自体が規制回避の役割を果たしているためです。
むしろ、過去に他の目的でインストールしたVPNアプリやプロファイル設定が残っていると、通信の妨げになる可能性があります。
もし中国現地で「電波は立っているのに通信ができない」という状況になった場合は、不要なVPN設定がオンになっていないか確認してください。
iPhoneは世界共通の仕様で作られているため、中国現地の周波数帯(バンド)にも広く対応しています。
設定アプリから「データローミング」をオンにするだけで、手持ちのiPhoneがそのまま高機能な通信デバイスとして機能します。
これにより、レンタルWi-Fiのように受取や返却のためにカウンターに並ぶ時間を節約でき、到着後すぐに移動を開始できるのは大きなメリットです。
上海や北京でも繋がる?
中国は広大な国土を持っていますが、ahamoは中国国内の主要な通信キャリア(China Mobile、China Unicomなど)と提携しているため、上海や北京といった大都市であれば問題なく繋がります。
LINEのメッセージ送信やGoogleマップの読み込みも、日本にいる時とほぼ変わらない感覚で行えるでしょう。
もちろん、地下鉄の走行中やビルの奥まった場所、あるいは人が密集している観光地などでは、日本国内と同様に電波が入りにくくなることがあります。
また、地方都市や山間部へ移動する場合も、提携している現地キャリアのカバーエリアに依存するため、場所によっては3G接続になったり、圏外になったりする可能性もゼロではありません。
しかし、ビジネスや観光で訪れるような主要都市や観光地であれば、基本的にLINEやインターネットは利用可能と考えて問題ありません。
現地の通信インフラは急速に発展しており、5G通信が利用できるエリアも拡大しています。
通話料金とLINE通話を活用するコツ
ahamoのデータ通信は基本料金に含まれていますが、電話番号を使った「音声通話」には国際電話料金が適用されるため注意が必要です。
中国滞在中に電話をかける場合だけでなく、日本からの電話を「受ける」場合にも着信料が発生します。
以下に、中国での一般的な通話料金の目安をまとめました(2025年現在)。
| 発信・着信の種類 | 料金目安(1分あたり) |
|---|---|
| 中国国内への発信 | 約75円 |
| 日本への発信 | 約175円 |
| その他の国への発信 | 約265円 |
| 電話を受ける(着信) | 約145円 |
このように、数分の通話でも数百円から千円近いコストがかかってしまいます。そこでおすすめなのが「LINE通話」の活用です。
LINE通話はインターネット回線を利用した通話であるため、電話料金ではなく「データ通信量」を消費します。
ahamoは海外でもデータ通信が追加料金なしで使えるため、実質的に通話料無料で日本と会話が可能です。
音声通話だけでなくビデオ通話も可能なので、顔を見ながらの連絡も気兼ねなく行えます。
緊急時以外は、スマートフォンの電話機能ではなくLINEアプリを使って連絡を取るのが、通信費を抑えるための賢い方法です。
データ通信量を確認する方法
ahamoでは、海外でのデータ通信も月間データ容量(現在は30GBに増量されています)の範囲内で利用できます。
ただし、海外利用時には「データ容量」と「利用期間」の2つの制限があり、それぞれ超過時の速度制限が異なります。
まず、月間のデータ容量(30GB)を超過した場合、通信速度は送受信最大1Mbpsに制限されます。
この制限は、国内と同様に1GBあたり550円(税込)などでデータを追加購入することで解除可能です。
なお、大盛りオプションを契約していても、海外で利用できるのは30GBまでという点には注意してください。
次に、後述する「15日間の利用期間」を超過した場合は、通信速度が最大128kbpsに制限されます。この制限はデータの追加購入では解除できません。
中国で地図アプリを見たり、旅の写真をSNSにアップロードしたりしていると、意外と早くデータを消費してしまうことがあります。
そのため、滞在中はこまめにデータ残量を確認することが大切です。
確認方法は日本にいる時と同じく、「ahamoアプリ」または「ahamo公式サイト」のマイページから行えます。
現在のデータ使用量がグラフで表示されるため、あとどれくらい使えるかが一目で分かります。
ahamoが中国で遅い時の対策とLINEに関するQ&A

ahamoは便利ですが、海外ならではのトラブルや疑問が生じることもあります。
このセクションでは、通信速度が遅い場合の対処法や、長期滞在時の注意点、そしてよくある質問について回答します。
通信速度に関する不安や、周遊時のルールを事前に把握しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
中国で遅いと感じる原因と対処法
中国でahamoを使っていると、時折「通信速度が遅い」と感じることがあるかもしれません。
前述の通り、ahamoのローミング通信は、中国から一度日本のドコモの設備を経由してインターネットに接続する仕組みになっています。
そのため、物理的な距離がある分、現地のSIMカードを使う場合に比べて若干の応答遅延(レイテンシ)が発生することがあります。
ウェブサイトの閲覧や動画視聴で極端に遅いと感じる場合は、以下の対処法を試してみてください。
- 機内モードのオン・オフ: 通信接続をリセットすることで、より電波強度の高い基地局をつかみ直すことができます。
- 端末の再起動: スマートフォンの動作が不安定になっている場合、再起動で改善することが多いです。
- ネットワークの手動選択: 設定メニューから「ネットワーク選択」を「自動」から「手動」に切り替え、表示される現地の通信事業者(China MobileやChina Unicomなど)を別のものに変更してみる方法です。相性の良いキャリアに手動で固定することで改善するケースがあります。
二カ国周遊や15日制限の注意点
中国だけでなく、香港やマカオ、あるいはその他の国を周遊する場合でも、ahamoは設定変更なしでそのまま利用可能です。
ただし、ここで注意しなければならないのが「15日間の利用制限」です。
ahamoの海外データ通信には、「海外で最初にデータ通信を利用した日から15日が経過すると、通信速度が送受信最大128kbpsに制限される」というルールがあります。
この15日というカウントは、国を跨いで移動してもリセットされません。
例えば、中国に10日間滞在した後、そのままタイへ移動して利用する場合も、カウントは継続されます。
30GBのデータ容量が残っていたとしても、この15日制限にかかると速度は低下してしまいます。
この速度制限を解除するには、一度日本に帰国してデータ通信を行う必要があります。データの追加購入では解除できないため、15日を超える長期の出張や旅行の場合は、現地のSIMカードやWi-Fiレンタルを併用するなどの対策が必要です。
よくある質問
最後に、ahamoを中国などの海外で利用する際によく寄せられる質問をまとめました。
- Q: 海外でLINEを使うと高額請求されませんか?
- A: されません。ahamoの基本プラン(月間30GB)の範囲内であれば、追加料金なしで利用できます。ただし、LINEアプリ内の通話ではなく、電話番号を使ったSMS送信や音声通話には別途料金がかかります。
- Q: 中国でテザリングは使えますか?
- A: はい、使えます。日本と同様に、スマートフォンをルーター代わりにしてパソコンやタブレットをインターネットに接続可能です。ただし、接続した機器でのデータ消費も30GBの枠に含まれるため、使いすぎには注意してください。
- Q: SMS(ショートメッセージ)は届きますか?
- A: はい、届きます。SMSの受信は無料です。アプリの認証コードなども問題なく受け取れますが、こちらから送信する場合は1通100円(免税)の料金がかかります。
まとめ
この記事では、ahamoを利用して中国でLINEやGoogleサービスを使う方法について解説してきました。
ahamoの最大の魅力は、VPN契約やWi-Fiレンタルなどの面倒な準備が不要で、2025年現在、多くのケースにおいて中国でも日本と同じようにスマートフォンが使える点にあります。
設定も「データローミング」をオンにするだけで完了するため、デジタル機器の操作に不安がある方でも安心して利用できます。
ただし、海外での利用は月間30GBまで、かつ連続利用は15日間までという制限があることには注意が必要です。
30GBを超えた場合はデータの追加購入で速度を戻せますが、15日を超えた場合は日本に帰国するまで速度制限が解除されないため、特に長期滞在の際は気をつけてください。
また、電話番号を使った通話は高額になるため、LINE通話やビデオ通話を積極的に活用することで、通信費を大幅に節約できます。
これらのポイントを押さえておけば、ahamoは中国渡航における最強のパートナーとなるはずです。
ぜひ事前の設定確認を行い、快適で安全な中国滞在を楽しんでください。

